生産ライン全体の見える化

ライン単位や装置の情報を集約し、生産ライン全体の見える化システムを構築します。異なる装置メーカーのシステムや制御装置もメーカーに依存することなく、各機器を組合せて連携します。ライン毎の稼働状況や分散管理していた情報を一元化・見える化することで生産性の向上支援、データによる生産ロス削減など、製造課題の抽出や解決を支援します。

対応業界

食品
薬品
化学
上下水道設備

※その他の業界でも対応可能です。

当社の特徴

多種多様な生産工場で得た知見に基づく自動制御技術により、お客様の要望に合わせたシステムを構築します。
監視、管理、分析に必要なフィールド情報の取り出しから上位監視システムまで一貫して提供します。フィールド情報の追加対応にあわせた上位システムの追加変更にも対応します。
フィールド工事にあわせた工場の上位監視、管理システムの改修を請け負います。
データの収集に伴い発生する制御の見直しや現場設備の改修工事にも対応します。

導入効果

品質不良発生時に、異なる装置ごとのログ状態を比較することで、不良改善や品質改善への活用が可能。
保全記録の電子化による検針作業省力化と業務効率化。
カメラ連携による映像データを活用することで、トラブル発生時の原因究明が可能。

お客様導入事例

食品製造工場　見える化による保全記録

SCADA、PLC等の制御システムで収集している各装置の情報を見える化しました。無線ネットワークを介して現場型タブレット端末に点検データを入力することで、人手に頼ることが多い保全記録を電子化し、ペーパーレス化を実現しました。また、製造ラインにネットワークカメラを設置し、監視システムに組み込むことで、映像データを見える化しました。

改善前

各装置の情報を人手で収集し、転記作業によりデータ管理・帳票化していたため作業が煩雑となっていました。
人為的な転記ミス、作業遅延などが発生していました。
紙管理による集計・分析業務に手間が発生し、非効率でした。

改善後

保全記録の電子化により、正確な情報収集やデータの一元管理、リアルタイムでの情報把握が実現しました。
電子化されたデータ活用により設備状況の把握やトラブル発生時の原因究明が可能となりました。
ネットワークカメラによる映像監視により、トラブルが発生した際に装置データと合わせて画像解析技術を活用した原因究明が可能となりました。

お客様導入事例

株式会社ロッテ　浦和工場様

雪見だいふくは、アイスクリームを包む求肥の仕上がりが製品の品質安定化に大きく影響します。
求肥のもととなる餅の品質安定化は、温度や水分量が最も重要なポイントです。製品の不良率を削減するため、エッジクロスコンピューティングを活用し、餅の仕込みから包餡工程における製造情報をリアルタイムで収集し、品質改善に役立てました。当社では、システム構築における施工を行いました。

課題

製造状況を熟練者の「カン・コツ」に頼っており、機械調整が属人化していました。
設備のチョコ停や故障が瞬時に判断出来ず、トラブル対応に時間を要していました。

改善策

Edgecross対応の産業用PCとリアルタイムデータアナライザ^*1を活用したシステム構成とすることで、餅の仕上がり状態に影響が想定される温度・振動・圧力・電流などのデータ収集を行い、要因分析を可能としました。
製造装置の稼働状況と異常の相関関係の把握なども見える化し、予防保全・品質向上につなげました。

*1 三菱電機Edgecross対応ソフトウェア

株式会社ロッテ